ご家族の体験談ケース1

新しい治療法に興味をもってほしい

「一番大変なのは本人だから」

20代女性
(夫・長女・次女・父・母と同居/60代の義母は自宅で介護)

━━ 脳梗塞、さらにくも膜下出血を発症し左半身麻痺に

いま60代の義母は、2年ほど前に義父と外で食事をしているときに突然倒れ、大学病院に救急搬送されました。脳梗塞との診断で手術をし、ICUに入っている間にくも膜下出血も起こし、3カ月の入院中はほとんど寝たきりでリハビリどころではありませんでした。退院後は、リハビリ専門病院に4カ月入院し、現在は週3~4回ほどリハビリ施設に通っています。歩けるものの左足は引きずっていて、左手はつっぱり(痙縮 けいしゅく)により曲がった状態で感覚がないようです。義母自身はまだよくなると思っているところがあり、病院から勧められた身体障害者認定を申請できずにいます。

━━ 今後の回復に不安を感じる日々

リハビリ施設の先生からは「寝たきりで動いていなかった期間が長かったこともあり、発症前のような生活に戻るのは難しいかもしれない」と言われました。入院中には、感覚のない左手のケガに注意することや入浴などの介助方法、歩くときのサポートについて丁寧に指導してもらえたので、退院してからもスムーズにできたと思います。でも、リハビリの成果があまり感じられず、医師に「今後どうなっていくか」を聞いても明確な答えが得られず、先が見えない不安を感じています。

━━ 日常生活がふつうに送れるようになってほしい

病気になる前の義母は、ゴルフと旅行が好きでフットワークの軽い人だったので、せめて買い物や料理などの日常生活はふつうに送れるぐらいに回復してもらいたいです。でも、リハビリの先生はいい先生で一生懸命やってくださっているので、「もっといい治療法はないですか」とは切り出しにくく、自分でいろいろと調べました。いろいろな治療法について義母に説明しましたが、今ひとつ伝わらず、「どうしてリハビリじゃダメなの」と言うので、なかなか踏み切れずにいます。一番大変なのは本人なので、まわりがあまりいろいろ言い過ぎてもよくないと思いますが、いつかわかってくれればという気持ちでいます。

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